冶金研究所 - 特殊鋼研究部

材料を究め、「未来」をつくる原動力に

材料の無限の可能性を

[写真]特殊鋼研究部

冶金研究所 - 特殊鋼研究部は、工具鋼、電子材料、産業機器材料、そして航空機・エネルギー関連材料と幅広い分野で活躍する特殊鋼の研究開発を行っています。
「和鋼」の伝統を育んできた安来の地で1934年に発足。特殊鋼の研究所として、長い伝統を誇っています。安来工場というモノづくりの現場に直結した場所でお客様のニーズをつかみながら材料の無限の可能性を引き出す研究開発に取り組んでいます。

新しい時代を拓く原動力に

特殊鋼は、製鋼(精錬・鋳造・凝固)、熱間加工(圧延・鍛造)、熱処理(伝熱・相変態)、冷間加工(圧延・延伸)などいくつもの工程を経て製造され、各工程が相互に関係しています。また、材料設計された特殊鋼は、各種元素同士が影響しあって特性を発現しています。この複雑に入り組んだ関係を解き明かしながら社会のニーズに応える材料を生み出すのが、私たちの使命です。
特殊鋼研究部では、新たな分野として注目が高まる金属積層造形(3Dプリンター)に対して、特長ある金属素材や、市場拡大が予想されるxEV*分野に対しての軟磁性部材の研究開発も行っています。さらに、長年培ってきた合金設計、組織制御、プロセス設計、CMAP(CAE for Materials And Processes)としてCAE(Computer Aided Engineering)やMI(Materials Integration)を活用し、イノベーション創出に挑戦しています。

2018年12月3日
耐食性・耐土砂摩耗性に優れた硬質粒子分散型クロム基合金を開発
~地下資源掘削機器の長寿命化、保守作業の軽減に寄与~
2018年10月23日
次世代標準ダイカスト金型用鋼「DAC-i」を開発
2018年1月
高Bsナノ結晶合金コアの開発と中周波応用(PDF:PDF)
2017年12月18日
航空機エンジン用Ni基合金大型鍛造部材の認定取得
2016年8月4日
国立研究開発法人物質・材料研究機構と日立金属株式会社が「NIMS-日立金属次世代材料開発センター」を開設
2016年5月26日
マルエージング鋼の製造方法の発明
平成28年度 全国発明表彰「特許庁長官賞」を受賞
2015年10月20日
CMAP(CAE for Materials And Processes)を提唱

これからも特殊鋼研究部は、環境保護、省資源、省エネルギーといったさまざまな課題に対して、材料ができることを問い続けながら、日々、技術開発力を磨き続けています。


* 電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)を指しています。

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