金属材料
100年以上の伝統を持つ製鋼技術と鋳造技術。
そこに、新たな発想を加えていく。
YSSヤスキハガネに代表される製鋼技術や、®(ひょうたん印)管継手を生み出した鋳造技術。
それら伝統的な基盤技術に柔軟な発想を組み合わせ、 最先端の金属材料を開発。
自動車や産業インフラなどの基幹分野をはじめ、成長が著しい航空機・エネルギーなど、活躍のフィールドは多岐にわたります。
世界に誇れる材料開発力・製品開発力と、グローバルネットワークを活かした生産規模・販売体制で、迅速に、正確に、ニーズに合った製品を世界各国の市場に提供しています。
※YSS、ヤスキハガネ、(ひょうたん印)は日立金属の登録商標です。
事業
- 1. 特殊鋼
歴史に培われた高度な冶金技術と材料開発力。
古来製鉄法「たたら製鉄」が生み出す「玉鋼」に見られるように、原料を厳選し純度の高い鋼をつくり上げる材料開発力と、伝統の製鋼技術で、幅広い産業の発展を支える高機能材料をお届けしています。
- 2. ロール
鉄鋼圧延用ロールで高い技術力。
トップブランドの鉄鋼圧延用ロール「HINEX®」に加え、射出成形機用シリンダや、建築用鋼構造物および関連部品の加工などを手がけています。
- 3. 自動車鋳物
環境親和製品をグローバルに展開。
当社のルーツである戸畑鋳物株式会社の流れを汲む事業です。
可鍛鋳鉄製造技術を自動車用鋳物へと発展させ、近年では地球環境対策製品として、耐熱鋳造部品「ハーキュナイト®」などを開発し、環境負荷低減につながる製品に注力しています。- 4. 配管機器
印のガス・水用配管機器を展開。
明治43年、当社の前身である戸畑鋳物株式会社がその第一号製品を世に送り出すにあたって、“より強靭に、より滑らかに、より美しい曲線に”との願いを込めて鋳出しされたのがこの「ひょうたん」マークです。以来、印は産業分野から一般家庭まで幅広く使用され、国内はもとより、海外でも「Gourd Brand」の名で親しまれています。
主要製品
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高性能冷間ダイス鋼 SLD-MAGIC®
自動車の軽量化、安全設計のために多く用いられる高張力鋼板(ハイテン)に対応した金型用鋼です。削りやすく、熱処理後の寸法変形が少ない特性に加え、金型寿命も向上することから、金型のトータルコストダウンに貢献します。
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ピストンリング材
小型・高出力化が進むエンジンにおいて、ステンレス製ピストンリングが多く採用されています。金属組織を制御し、耐摩耗性、摺動性を高めた日立金属のピストンリング材は、塑性加工と熱処理を施した異形線でご提供することができます。
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スパッタリングターゲット材
液晶ディスプレイの薄膜配線に使用される材料です。熱間静水圧プレス法の採用により均一・微細な組織を有し、大型化にも対応することができます。また、合金設計技術により低抵抗、耐熱性、耐湿性など、各種用途に応じた合金材料もご提供しています。
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HINEX®ロール
日立金属の圧延用ロールは、強度と耐摩耗性を高レベルで両立し、高精度な圧延製品の高効率な生産を実現しています。鉄鋼メーカーの多様なニーズに応じ、鋼板用、形鋼用、鋼管用、棒鋼、鋼線用など幅広い製品をラインアップ。中でも、世界に先駆けて実用化したHINEX®(ハイネックス)他ハイス系ロールは、従来に比べ飛躍的に性能が向上し、圧延の生産性と品質向上に貢献しています。
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高靱性ダクタイル鋳鉄製品 HNM®・NMS®
高い低温靭性と寸法精度に優れた鋳鉄製品です。豊富な材料バリエーションとサイズバリエーションで、小型乗用車から大型商用車まで用途に適した製品をグローバルに提供します。ニアネットシェイプでお届けすることができ、自動車の軽量化に貢献します。
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ガス用ポリエチレン配管システム
エレクトロフュージョン継手(EF継手)、ポリエチレン管、ポリエチレンバルブ、各種トランジション継手および融着コントローラを含めたガス用配管のトータルシステムです。ポリエチレン配管は柔軟性が高いため、地盤沈下や万一の地震・凍土などによる地盤変位に対しても従来の鋼管、鋳鉄管を用いた配管に比べ破損が少ないという特性があります。日立金属のガス用ポリエチレン配管システムは、口径25~300Aまでの幅広い継手・パイプ類を取り揃えています。良好な耐腐食性、優れた施工性が特長で、施工のトータルコスト削減に貢献します。