2022年ニュースリリース

　日立金属株式会社（以下 日立金属）は、ニッケル（Ni）価格が高騰していることから、工具鋼の原材料価格スライド制の適用原材料に、2022年5月納入分からNiを追加することにしましたので、お知らせいたします。

１．背景

　Ni価格は、2021年から電池向けなどの需要増加により値上がり傾向にありましたが、ウクライナ問題による供給懸念から3月に入りさらに価格が急騰しております。また、今後もこうした世界情勢が原材料価格に影響を及ぼすことが懸念されております。
　日立金属では、これまで生産・販売面で徹底した合理化および効率改善を継続することでNi価格上昇分の吸収に努めてまいりましたが、現在の大幅なNi価格の上昇は、企業努力を遙かに超える状況になっております。そこで、これまで工具鋼の原材料価格スライド制の適用原材料であったコバルト、モリブデン、バナジウム、タングステンに加え、2022年5月納入分からは、新たにNiを追加することにいたしました。
　今回の原材料価格スライド制の適用原材料へのNi追加により、引き続き、安定的な工具鋼の供給に注力してまいります。

２．実施内容

①対象製品：

工具鋼Ni含有製品

②適用時期：

2022年5月納入分より

③スライドの指標：

LME公表値

④適用方法：

起点期間とその後3か月の参照期間の差額からスライド額を算出
（以降、参照期間・起点期間ともに3か月ごとに推移）

以上

【お客様からのお問い合わせ】
日立金属株式会社 金属材料事業本部 担当 太田 TEL 03-6774-3320

【報道機関からのお問い合わせ】
日立金属株式会社 コミュニケーション部 担当 車谷 TEL 03-6774-3075

• 工具鋼の原材料価格スライド制にニッケルを追加（PDF：)