2017年ニュースリリース
日立金属株式会社
クラッド材事業強化に向けSHカッパープロダクツと日立金属ネオマテリアルを統合
日立金属株式会社(以下、当社)は、クラッド材事業の強化を目的に、2017 年7 月1 日付で伸銅事業を手掛ける株式会社SHカッパープロダクツ(以下、SHカッパー)を電線材料カンパニーから特殊鋼カンパニーに移管するとともに、2018 年4 月1 日付で同社とクラッド材事業を手掛ける株式会社日立金属ネオマテリアル(以下、日立金属ネオマテリアル)を統合します。統合新会社をクラッド材をはじめとする電子材事業の軸とし、当社と合わせたシナジー発現をめざします。
SHカッパーは、リードフレーム材に用いられる銅条や、配電盤等向け電気用伸銅品を手掛ける伸銅事業会社です。中でも独自の加工技術により薄板部と厚板部を一体構造にした異形銅条は、自動車の電装部品などに用いられるパワートランジスタに広く採用されています。
日立金属ネオマテリアルは、リチウムイオン電池の電極や集電箔、自動車などの各種放熱部材に用いられるクラッド材を手掛ける電子材事業会社です。素材から加工までの一貫製造体制にこだわり、金属の特性を引き出した材料を生み出すことで、お客様のご要望に応えてきました。
近年、電気自動車への注目の高まりから、リチウムイオン電池に用いられるクラッド材への需要拡大が期待されます。電気自動車は2023 年までに年率約30%の成長*が見込まれており、この需要拡大に対応するクラッド材の生産体制構築が求められています。そこで、2017 年7 月1 日付でSHカッパーを電線材料カンパニーから特殊鋼カンパニーに移管し、伸銅事業の強化を進めるとともに、2018 年4 月1 日付で日立金属ネオマテリアルを存続会社として両社を統合し、SHカッパーを統合新会社の土浦工場とすることで、増大するクラッド材需要に応える生産体制を確立いたします。
両社は、溶解や圧延などの共通する技術基盤を持つとともに、SHカッパーでは敷地の面で充分な拡張の余地を持っています。SHカッパーの伸銅事業を強化するとともに、クラッド材の新たな供給拠点として活用することでシナジー発現をめざします。加えて、SHカッパーと特殊鋼カンパニー電子材料事業では、リードフレームや液晶パネル用ターゲット材などの市場分野においても共通する顧客基盤を持つことから、2017 年10 月1 日付で営業体制を統合いたします。
これらの成長戦略を実行することで、当社とSHカッパー、日立金属ネオマテリアルによる3社シナジーを発現させ、電子材事業のさらなる持続的成長をめざします。
統合新会社の概要
社名 | 株式会社日立金属ネオマテリアル |
所在地 | 大阪府吹田市南吹田二丁目19 番1 号 |
代表者 | 代表取締役社長 荒木 雅文 |
事業内容 | 電磁気用金属製品、特殊金属製品及び医療用具の製造販売 並びにこれらの各種原材料・半製品・加工品及び付属品の製造販売 |
事業所 | 本社(吹田工場)、秋田工場、鹿児島工場、新潟工場、土浦工場 |
資本金 | 4億円 |
設立年月日 | 2004 年10 月1 日 |
以 上
【報道機関からのお問い合わせ】
日立金属株式会社 コミュニケーション室 担当 吉原 TEL 03-6774-3073
*出典:各種資料を参考に当社推定