2016年ニュースリリース
日立金属株式会社
鉄道用電線事業強化に向け欧州拠点にハーネス組立ラインを導入
日立金属株式会社(以下、当社)は、このたび、欧州における鉄道用電線事業のソリューション体制強化を目的に、チェコ拠点に鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入し、2016 年10 月より量産を開始しますので、お知らせします。
1.目的と概要
当社電線材料事業は、鉄道、医療、自動車用電装部品の3 分野を成長ドライバと位置付け、高収益事業体質の確立に取り組んでいます。2016 年6 月には鉄道用電線事業の競争力強化を目的に、中国拠点に独自技術を用いた鉄道・産業用電線製造ラインを導入しました。今般、イギリス、ドイツ、フランスを始め鉄道網の整備が活発な欧州市場へのソリューション体制強化に向け、欧州各国へのアクセスにも優れたチェコのHitachi Cable Europe s.r.o.に鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入いたします。
鉄道車両は、安全性や利便性向上に向けた電装化が進んでいます。これに伴い車体内部の配線は、より複雑化しており、作業の難度が上がっています。
当社では、鉄道車両用電線の製造だけでなく、鉄道車両の3D 配線設計サービスやその設計データを基にしたハーネスの組立までのソリューションを提供していますが今回、Hitachi Cable Europes.r.o.にハーネス組立ラインを導入することにより、欧州鉄道車両メーカーの作業工数削減や工期短縮につながるソリューション体制を強化することができます。
当社電線材料事業では、本投資をはじめとする鉄道用電線事業のグローバル成長戦略の実行により、2018 年度までに鉄道分野の売上収益140 億円をめざしてまいります。
なお、当社は、9 月20 日(火)から23 日(金)までドイツのベルリン国際見本市会場にて開催される「InnoTrans 2016(国際鉄道技術見本市)」に、鉄道車両用電線をはじめとする日立金属グループの鉄道車両・鉄道網向け製品を展示いたします。
2.Hitachi Cable Europe s.r.o.の概要
所在地 | Prumyslova zona Triangle, Minice 60 Velemysleves, 438 01 Zatec, Czech Republic |
代表者 | Executive Director (President) 谷口 徹 |
資本金 | 200,000 CZK |
従業員数 | 約90人 |
主な生産品目 | 自動車電装部品、ブレーキホース |
以 上
【報道機関からのお問い合わせ】
コミュニケーション部 担当 吉原 TEL03-6774-3073
【参考:InnoTrans 2016(国際鉄道技術見本市)】
主催 | Messe Berlin GmbH |
日時 | 2016 年9 月20 日(火)~23 日(金) |
場所 | ドイツ ベルリン国際見本市会場 |
当社ブース | ホール10.1 / スタンド212 |
当社出展製品 | 鉄道車両用電線・ケーブル、鉄道車両用特高圧ケーブルシステム、トロリ線、EMC フィルタ、モーター用希土類磁石、配電変圧器用コア、トランス・リアクトル用コア、台車用鋳鉄製品 |
展示会概要 | 世界中の旅客及び貨物輸送のサプライヤーが、業界ユーザーに最新製品と技術を紹介するための世界最大規模の鉄道技術専門見本市です |