2014年ニュースリリース

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日立金属株式会社

工具鋼の価格改定

日立金属株式会社(本社:東京都港区、会長:小西和幸、以下 日立金属)は、工具鋼の生産に不可欠な重油、電力、ガスなどのエネルギー価格高騰と諸資材の価格高騰のため、価格改定を7月納入分から実施することといたしました。

1.背景及び概要

 工具鋼の生産に必要な重油、電力、ガスなどのエネルギー価格が、原油高に加え円安の要因もあり高騰しております。また、製鋼生産用諸資材は、中国をはじめとする粗鋼生産量の継続的な増加による需要拡大により、輸入価格が上昇する状況が続いております。そのため、これまでの歩留向上、生産合理化など企業努力での吸収をはるかに超える状態となっております。
 そこで、日立金属は、重油、電力、ガス、製鋼生産用諸資材の価格高騰分から企業努力での吸収分を除いた工具鋼の価格改定を、2014年7月1日納入分より、実施することといたしました。
 今回の価格改定により、経営資源の最適配分を行い、安定・継続的に高品質な製品を供給する体制の維持改善、きめ細かいお客様へのサービス体制の維持改善、生産効率の向上を図ってまいります。また、お客様のニーズを満たす新製品の開発にも注力してまいります。

2.実施内容

  • (1) 対象鋼種 :工具鋼全製品
    (高速度工具鋼、冷間ダイス鋼、熱間ダイス鋼、特殊工具鋼、炭素工具鋼、刃物鋼*)
  • (2) 改定率 :6~12%
  • (3) 実施時期 :2014年7月1日納入分より
  • (4) 適用範囲 :国内向け、輸出向けともに同率で改定を実施

以 上

【お客様からのお問い合わせ】
高級金属カンパニー  担当 扇原 TEL 03-5765-4372
【報道機関からのお問い合わせ】
コミュニケーション室 担当 南 TEL 03-5765-4079

ご参考
【用語解説】

  • *
    高速度工具鋼
    耐摩耗性、靱(じん)性が高く、主にドリルやエンドミルなどの切削用工具として使われる。
    英文ではhigh speed steel と表記することから、ハイスとも呼ばれる。
  • 熱間ダイス鋼
    高温における耐熱性、耐磨耗性が高く、熱間押し出し、ダイカスト金型、熱間プレス型などに使われる。この他金型などの治工具などにも使用される。
  • 冷間ダイス鋼
    常温で行われる板金プレスの型などに使われる。
  • 特殊工具鋼
    低合金工具鋼で、打抜型、タップ、鋸、たがね、測定工具、ゲージ等に使用される。
  • 炭素工具鋼
    0.6~1.5%の炭素を含む。加工が容易で各種工具に用いられる。
  • 刃物鋼
    包丁、ナイフなどに使われる。刃物の特性を発揮させるため高い硬度での靱性を大きくしている。