2013年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

5つの周波数帯に対応したマルチバンド基地局用アンテナを実現

 日立電線株式会社は、このたび、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、「NTTドコモ」)の開発に協力し700MHz帯、800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯の5つの周波数帯に対応したマルチバンド基地局用アンテナを実現しましたので、お知らせします。

 近年、スマートフォンの急激な普及に伴い携帯電話のデータ通信量が急増しており、携帯電話基地局整備への取組みが活発化しております。また、新たに割り当てられた700~900MHz帯を利用した高速データ伝送サービスの普及に向けた整備も進められています。

 こうした中、このたび当社は、NTTドコモの開発に協力し700MHz帯、800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯の5つの周波数帯に対応したマルチバンド基地局アンテナを実現しました。
 今回実現した本アンテナは、従来の800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯の4つの周波数帯に対応したマルチバンド基地局用アンテナに、700MHz帯を追加したものです。アンテナのマルチバンド化は、アンテナ内の電波が相互干渉するため実用化が困難でしたが、NTTドコモが独自に開発した干渉抑圧技術と当社の高度な指向性成形技術、低ノイズ特性管理により、複数の周波数による相互干渉を低減することが可能となり、5周波数帯のマルチバンド化を実現することに成功しました。また、従来のアンテナと同等のサイズを実現したことから、アンテナの設置空間が限られる基地局での導入が容易となります。
今回実現したアンテナにより、データ通信量増大への対策や高速データ伝送サービスのエリア拡充が期待されます。

 今後も当社は、マルチバンド基地局用アンテナを中心とした携帯電話基地局用製品のラインアップ拡充を図り、情報通信インフラの発展に貢献してまいります。

以上