2012年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

携帯電話基地局向け 高周波同軸ケーブルを開発

 日立電線株式会社(以下、「当社」)は、スマートフォンの普及に伴う携帯電話基地局を整備するための部材需要に応えるために、軽量かつ施工性に優れた新たな高周波同軸ケーブル「高発泡ポリエチレン絶縁アルミコルゲート高周波同軸ケーブル」を開発しましたので、お知らせします。

 近年、スマートフォンの急激な普及に伴い、携帯電話のデータ通信量が増大しており、高速データ伝送に対応した携帯電話基地局の整備への取組みが活発化しております。また、3.9世代移動体通信システムの普及に向け、プラチナバンドと呼ばれる周波数帯域の割り当てを総務省が進めております。プラチナバンドとは、700~900MHz帯の周波数帯域を指す通称で、障害物をある程度迂回しながら電波が伝わるといった性質を持っています。このため無線通信の用途において、特に良質な周波数帯域として知られており、携帯電話の通話品質やデータ通信品質の向上が期待されます。
今後、携帯電話事業者が携帯電話の基地局の整備を進めることが見込まれており、基地局用の部材についても旺盛な需要が期待されます。

 こうした背景から、このたび当社では、旺盛な基地局用部材の需要に応えるために、軽量かつ施工性に優れた新たな高周波同軸ケーブル「高発泡ポリエチレン絶縁アルミコルゲート高周波同軸ケーブル」を開発しました。
本製品は、外部導体にアルミニウムを採用した高周波同軸ケーブルです。従来の銅からアルミニウムに変えることで、コストの低減および約20%の軽量化*1 を実現しております。また、各種同軸ケーブル製造で培った加工技術を応用することで、外部導体をコルゲート(波形)形状に加工しており、曲げ易く、温度伸縮等による歪みの低減に優れ、従来品と同等の施工性を有しております。

 今後、当社では、施工性や特性に優れた高周波同軸ケーブルの開発に注力するとともに、ラインアップの拡充を図ってまいります。

以上

高発泡ポリエチレン絶縁アルミコルゲート高周波同軸ケーブルの外観

高発泡ポリエチレン絶縁アルミコルゲート高周波同軸ケーブルの外観

*1 20Dサイズ(直径28mm)の当社従来品と比較して。