2012年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

デジタルサイネージに適した長尺・細径の光HDMIケーブルを販売開始

 日立電線株式会社(以下、「当社」)は、デジタルサイネージ向けにフルHD*1 や3D、4K2K*2 といった画像信号を光ファイバで伝送する長尺・細径の光HDMIケーブル*3 を開発し、6月より本格的に販売を開始しますので、お知らせします。

 近年、各種公共施設や商業施設において、薄型ディスプレイを看板として応用したデジタルサイネージが広がりを見せております。デジタルサイネージ用機器の接続に用いられるケーブルは、高解像の映像を表示するためにHDMIなどの高速インターフェースへの対応が求められます。また、一般の家庭での使用と比較して、施設内で長い距離を配線するため長距離伝送を必要とします。しかしながら、一般のメタルHDMIケーブルは、10メートル程度と伝送距離が短く、長距離配線には中継器を必要としていました。このため設置工事の作業軽減とコスト低減のためにも長距離で配線できるHDMIケーブルへのニーズが高まっております。

 こうしたニーズに応えるために、当社は、デジタルサイネージ向けにフルHDの画像信号を光ファイバで伝送する長尺・細径の光HDMIケーブルを開発し、6月より販売を開始します。
 今回開発した光HDMIケーブルは、コネクタ部に光・電気変換部を内蔵した光アクティブケーブルです。通常のHDMIコネクタと同等の取扱い性を実現するために、これまで各種光デバイスで培った光部品技術を応用した小型の光・電気変換部を開発し、コネクタ内部に実装しております。また、ケーブルは、高速信号線に細径の光ファイバを用いるとともに、低速信号線に補正回路を適用し信号の減衰を防ぐことにより、最長100メートルまでの伝送距離と、外径5.9mmという細径化を実現しております。さらに、米国において、天井裏や床下など「空調により常に空気が流れる空間」(Plenum)に敷設する際に要求される難燃規格UL444も取得しております。
これらの特長により、設置工事の作業軽減とコスト低減が期待でき、デジタルサイネージのさらなる普及への貢献が期待されます。

 今後、当社では、光HDMIケーブルのさらなる長尺化・細径化への開発に注力するとともに、ラインアップの拡充を図ってまいります。

以上

光HDMIケーブルの主な仕様

項目 仕様
ケーブル外径 5.9mm
ケーブル長 20m、30m、50m、70m、100m
伝送速度 対応規格HDMI(High Speed)
3.4Gbit/s/ch × 4ch
コネクタサイズ 45mm(長さ)×12mm(厚さ)×19mm(幅)
(HDMI規格準拠)
難燃性 UL444(Plenumグレード)
消費電力 最大140mW以下(4ch合計)
その他 HDMI Converter Cable認証取得

光HDMIケーブルの外観

*1 フルHDは、full high definitionの略で、1920×1080ピクセルの解像度を持つ映像信号のことです。
*2 4K2Kは 3840×2160ピクセルの解像度を持つ映像信号のことです。
*3 HDMIは、High Definition Multimedia Interfaceの略で、HDMIライセンシングLLC社の登録商標です。