2011年 旧 日立電線ニュースリリース
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株式会社アドバンスト・ケーブル・システムズ
通信状態を簡単に診断できる光コネクタと光判別器を開発
このたび、株式会社アドバンスト・ケーブル・システムズ(以下、「ACS」といいます)は、日立電線株式会社(以下、「日立電線」といいます)の協力のもと、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、「NTTコミュニケーションズ」といいます)と共同で、光ファイバケーブルに触れることなく、通信光の使用状況を目視で簡単に判別できる新しい光コネクタと光判別器を開発し、2011年4月より販売いたしますので、お知らせします。
近年、情報通信分野において、高速・大容量伝送が可能な光ファイバが主流となっており、さらなる発展が期待されております。これに伴い、通信事業者の局舎やデータセンターなどの光通信関連設備では、光ファイバ網を使用した通信サービスの本格的な増加に備え、光ファイバの撤去や更新、増設などの工事が頻繁に行われています。 これらの工事を行う際に、使用中の光ファイバの誤切断を防ぐため、既設の光ファイバの通信状況を診断する必要があります。診断には、さまざまな方法が提案されておりますが、多くの場合、診断時に通信状態を変えてしまったり、作業が複雑であったり、高価な特殊工具が必要となることなどから、通信状態に影響がなく安価で手軽な診断方法が求められておりました。
こうしたニーズに応えるために、このたびACSでは日立電線の協力のもと、NTTコミュニケーションズと共同で、光ファイバケーブルに触れることなく、通信光の使用状況を目視で簡単に判別できる光コネクタと光判別器を開発しました。2011年4月より販売いたします。
このたび開発した光コネクタと光判別器は、コネクタの内部に設けた溝から通信光の一部を取り出し、溝に光判別器を差し込むことにより光ファイバの通信状態を可視化するものです。
光コネクタは、通信光を取り出す溝を設けながらも、当社独自の技術により通常のSCコネクタと遜色ない伝送特性を確保する構造となっております。また、判別の作業性を考慮し、4心単位のモジュール型(図1)にしております。このほか、既存設備への適用も考慮したSC型プラグレセプタクル型(図2)も開発しております。
光判別器は、受光部にフォトダイオードを設けており、光コネクタ部から取り出した通信光の一部を検知し、LED(発光ダイオード)によって検知信号を表示する構造になっております。このほか、見やすさと作業性を考慮し、電源スイッチ側にLED表示面を設け、大きさも手で持ちやすいサイズ(幅:36mm×高さ:45mm×奥行き:45mm)にしております。
簡単な動作で、通信状態を変化させることなく、通信光の状態を目視で確認することができる(図3)ことから、保守や増設工事の作業効率や信頼性向上が期待されます。
今後、ACSでは、さらなるニーズへの対応に向けた開発に注力するとともに、ラインアップの拡充を図ってまいります。
以上
図1. 4モジュール型光コネクタ外観写真
図2. SC型プラグレセプタクル型コネクタ外観写真
図3. 別器による通信光の判別作業
関連サイト
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