2010年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

150Gbit/s光アクティブケーブルを開発
- 従来よりも25%の高速化を実現 -

 日立電線株式会社は、このたび、InfiniBand*1 より伝送速度を25%高速化させた150Gbit/s光アクティブケーブルを開発しましたので、お知らせします。

 近年、インターネットの急速な普及と計算機能力向上を背景に、データセンター内で処理する情報量が飛躍的に増加しております。情報処理量を向上するには、サーバーやストレージなどの構成機器の能力向上に加え、これらの機器間を結ぶインターコネクションの高速化も重要となっております。これまでは一般的にメタルケーブルが使われておりましたが、さらなる処理能力向上の要求から、高速・長距離伝送に適した光アクティブケーブルが使われ始めております。光アクティブケーブルとは、光・電気変換部と光ファイバケーブルを一体化し、光信号で機器間のデータ通信を行うものです。今後、ネットワークのさらなる高速・大容量化に伴い光アクティブケーブルの需要拡大が期待されます。
当社では、こうしたニーズに応えるために2009年3月に、消費電力を抑え、InfiniBandに準拠した10Gbit/s×12chのパラレル光アクティブケーブル「InfiniGreen」*2 を開発し、お客様へご提供しております。

 こうした活動の中、このたび当社では、今後のさらなる機器の伝送速度向上をにらみ、InfiniBandより25%高速化した150Gbit/s光アクティブケーブルを開発いたしました。
 今回開発した150Gbit/s光アクティブケーブルは、24本のマルチモード光ファイバの両端に光電変換部を配した12.5Gbit/s×12chのパラレル光アクティブケーブルです。また、コネクタ部はInfiniBand Trade Associationによって規格化されたCXP*3 に準拠しており、コンパクトで取扱い性に優れております。さらに、独自の設計技術により放熱性を高めており、高温時でも良好なジッタ特性*4 を実現しました。
これらの特長により、データセンターのさらなる処理能力向上と省スペース化への貢献が期待されます。

 当社では、今後、2011年春までに量産技術の確立を目指すとともに、さらなる性能向上を図ってまいります。

以上

*1 InfiniBandは、InfiniBand Trade Associationの登録商標です。
*2 InfiniGreenは、日立電線株式会社の登録商標です。
*3 CXPとは、12チャンネル並列伝送に関するインターコネクションの規格のことです。
*4 ジッタとは通信波形の時間的なゆらぎで、値が大きいと通信エラーの要因となります。

150Gbit/s光アクティブケーブルの主な仕様

項目 仕様
チャネル数 12
チャネルあたりの伝送速度 Max. 12.5Gbit/s
伝送容量 Max. 150Gbit/s
ケーブル長 100m

150Gbit/s光アクティブケーブルのコネクタ部の外観(中央)とメタルケーブルのコネクタ部の外観(右)

光アクティブケーブルの写真