2009年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

低消費電力を実現した
10Gbps×12chパラレル光アクティブケーブル
「InfiniGreen」を開発

 日立電線株式会社は、このたび消費電力に優れ10Gbps×12chに対応したパラレル光アクティブケーブル「InfiniGreen」*1 を開発しましたので、お知らせします。

 データセンターでは、多くのサーバーやストレージなどの機器が使われており、相互にデータのやり取りを行なうためにケーブルによって接続されています。従来はメタルケーブルでの接続が一般的でしたが、機器の伝送速度向上や、機器間の接続距離の延伸などからメタルケーブルに比べ高速・長距離伝送に適した光アクティブケーブルが使われ始めております。光アクティブケーブルとは、光トランシーバと光ファイバケーブルを一体化したもので、光信号で機器間のデータ通信を行ないます。今後、さらなる高速・大容量化に伴い光アクティブケーブルの需要拡大が期待されます。
しかしながら光アクティブケーブルは、電気信号と光信号の変換処理を行う際に電力を消費しており、高速・大容量に伴い消費電力も増加します。一方で、データセンターでは電力消費量削減が大きな課題となっており、高速・大容量とともに低消費電力を実現するソリューションが求められております。

 こうしたニーズに応えるために、当社では消費電力に優れ10Gbps×12chに対応したパラレル光アクティブケーブル「InfiniGreen」を開発しました。
InfiniGreenは、InfiniBand*2 に準拠した10Gbps×12chのパラレル光アクティブケーブルで、当社独自設計により消費電力0.9Wと他社同等製品の1/3まで抑えた低消費電力を実現しております。これにより消費電力を抑えながら機器を高速・大容量で接続することが可能となります。また、コネクタ部はInfiniBand Trade Associationによって規格化されたCXPコネクタを採用しているほか、細くて柔軟性に優れた24芯ファイバーケーブルを用いており、取扱い性に優れております。

 当社では、今後、2010年頃までに量産技術の確立を目指すとともに、さらなる性能向上を図ってまいります。

 なお、3月24日(火)から26日(木)まで米国カリフォルニア州サンディエゴコンベンションセンターで開催されるOFC/NFOEC2009の当社ブース(ブース番号:1449)において、InfiniGreenを用いたデモンストレーションを行なう予定です。

以上

*1 InfiniGreenは、日立電線株式会社の登録商標です。
*2 InfiniBandは、InfiniBand Trade Associationの登録商標です。

光アクティブケーブル「InfiniGreen」外観写真

InfiniGreen写真