2006年 旧 日立電線ニュースリリース

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フィリピンのリードフレーム製造子会社で製造能力を増強

 このたび、日立電線株式会社のフィリピンにあるリードフレーム製造子会社PHCP, Inc.(以下、「PHCP社」といいます。)は、アジアにおけるICリードフレームの需要拡大に対応するため製造能力を増強し、2006年11月から順次新設備を稼動します。
日立電線グループでは、アジアを中心とする需要を確実に取り込むことで、2005年度は192億円であったリードフレーム事業の売上高を、2008年度には250億円に拡大することを目指します。

 リードフレームは、半導体の汎用パッケージ材料として、中国をはじめとしたアジア地域で堅調な市場拡大が見込まれております。これに対応して日立電線グループでは、日立ケーブルプレシジョン株式会社(本社:山形県米沢市 以下、「HCPJ社」といいます。)をリードフレーム事業の統括会社として、アジア地域ではPHCP社、Hitachi Cable PS Techno (Malaysia) Sdn. Bhd.(所在地:マレーシア)、Hitachi Cable Asia Pacific Pte. Ltd.(所在地:シンガポール)が量産を行っており、さらに2005年1月には中国に日立電線(蘇州)精工有限公司を設立するなど、世界需要に即応できる体制を整えてきました。

 なかでもPHCP社は、独自の高精度めっき技術と価格競争力でお客様より高い評価を得ており、リードフレーム事業のアジア拠点の要として順調に業績を伸ばしてきました。
 今回のPHCP社の製造能力増強は、年率10%程度と特に高い成長率が期待されている中ピン(100ピン以下程度)及び小ピン(54ピン以下程度)ICリードフレームの製造を強化するものです。
PHCP社では、約4億円をかけて敷地内に新工場を建設するとともに、HCPJ社から中ピン製品製造設備の一部の移管を受けます。これにより、新規設備が本格稼動する2007年度のPHCP社のリードフレーム全体の製造能力は2005年度と比べ1.3倍、売上高は1.7倍となる見込みです。
 これまでPHCP社の製品ラインナップは、小ピン製品が中心でしたが、今後市場の伸びが期待され、かつ、より付加価値の高い中ピン製品にも対応することが急務となっていました。今回PHCP社は、当社グループ内で製造設備の移管を受けることで、中ピン製品製造に必要不可欠な設備およびノウハウをスピーディーに導入・蓄積することができます。
 PHCP社は今回の製造能力強化により、当社グループにおけるICリードフレーム製造の中心拠点としての機能を高め、事業の発展に貢献していきます。

 今後とも日立電線グループでは、市場の中心であるアジア地域の製造能力を増強する一方、日本国内では新製品開発力を強化するなど、市場動向に対応し最適地生産・開発力の向上を推進することで、リードフレーム事業の拡大・強化を図ってまいります。

PHCP社概要

社名 PHCP, Inc.
所在地 フィリピン カビテ州
代表者名 取締役社長 武井 裕一
設立年月 1994年12月(2004年4月に当社グループが出資し子会社化した。)
売上高 23億円(2005年度)
資本金 1億ペソ(約2億円 2006年3月31日現在)
従業員数 293人(2006年3月31日現在)
出資比率 HCPJ社 70%、Hitachi Cable Asia Pacific Pte. Ltd.30%

以上