2004年 旧 日立電線ニュースリリース
このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
SFP光トランシーバの新製品を販売開始
-動作保証温度+85℃に対応した伝送速度2.5Gbit/s用SFPトランシーバの開発に成功-
日立電線株式会社は、動作保証温度範囲-5~+85℃に対応したSFP(注1)光トランシーバの製品開発に成功しこのたび販売を開始いたしました。
SFPトランシーバは、MSA(注2)で規格化されており、小型で挿抜可能という特長があり、通信機器用の光送受信モジュールとして広く普及しております。日立電線は、2001年からSFPトランシーバの販売を開始し、現在までにSONET(注3)伝送装置、ルータ、イーサネット(注4)スイッチなどの、多くの通信機器向けに製品を出荷しております。
SFP光トランシーバの動作保証温度範囲は、一般的に-5~+70℃ですが、通信機器の小型化や高速化、多ポート化に伴う機器内部の温度上昇を背景に、多くのお客様から動作保証温度+85℃品の開発が求められておりました。
そこで当社では、内部電子回路の最適配置、自社開発した低消費電力ICの採用、放熱構造の強化などにより、従来では困難とされていた動作保証温度+85℃に対応したSONET OC-48 の製品化に成功いたしました。今回開発した製品は、SONET OC-48(伝送速度2.5Gbit/s)のSR(2km), IR(15km), LR-2(80km)(注2)の3種類で、これにより通信機器の小型化や、多ポート化による伝送容量の増加が可能になるばかりでなく、設計温度マージンの拡大による機器の開発期間短縮やファンレス構造の導入など設計の多様化にも寄与するものと考えております。
なお、SFPトランシーバの2006年度の販売目標は200,000個です。
(注1)SFP光トランシーバ:Small Form-factor Pluggable。光トランシーバの規格の一つで小型、挿抜可能という特長がある。
(注2)MSA:Multi Source Agreement :光トランシーバのメーカー間で取り決められた規格。
(注3)SONET:Synchronous Optical NETwork。光ファイバを用いた高速デジタル通信方式の一つ。
(注4)イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
|
【写真】HTR8519BR
【本製品の製造工場の所在地】
〒319―1418 茨城県日立市砂沢町880番地 高砂工場