2002年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

分岐コストを低減し、かつ環境に配慮したバスダクトを発売

 当社は11月から分岐コストを大幅に低減し、かつ環境に配慮した材料を使用した日立AD(ADvanced)型絶縁バスダクトを発売します。

 バスダクトは、ケーブルを使う配電方法と比較して、大容量、低インピーダンス、高難燃性であるほか、分岐する際には、プラグインタイプであれば幹線を通電したままで分岐が可能であるなどの優れた特徴があります。

 しかし、従来のプラグイン分岐は、バスダクト本体に分岐のための穴(プラグインホール)を設け、このホールにプラグイン器具を装着して分岐を取り出すもので、プラグインホールを設けるための加工費がかかることが問題でした。

 本製品は、この問題を解決するため、本体ではなく、バスダクト同士の接続部をプラグインホールと同様の働きをするようにあらかじめ加工し、分岐ができるようにしたのが最大の特徴です。したがって、プラグインホールの加工費が不要となりました。

 本製品の構造は、導体接続部にプラグインクリップの受け刃を取り付ける新方式となっています。また、分岐容量についても、従来製品は最大600Aでしたが、本製品は1000Aの大容量分岐が可能です。これにより幹線を停電させなくても、1000A以下の分岐が可能となりました。(構造については、現在特許出願中です。)

 また、本製品では、タップバー分岐であれば、一接続部で、標準で800A、最大1500Aまで分岐が可能となりました。

 さらに、本製品では、バスダクト本体の絶縁材料を全てノンハロゲン材料としたほか、ダクトの塗装についても重金属を含有しないJIS規格の標準色を用意するなど、従来モデルに比べ、一層の環境対応を進めています。また、本製品の販売価格は、この環境対応に伴うコストアップを上乗せせず、据え置く方針です。

 なお、本製品では、当社バスダクトの従来からの長所であった接続部のシンプルな基本構造(接続ボルトの抜き差し不要でメンテナンスフリー)と、接続部の高い信頼性はそのまま引き継いでいます。


 当社では、よりお客様のニーズにあった日立AD型バスダクトをラインアップに加えることで、バスダクトシリーズの売上を現状の年間6億円から3年後には9億円にすることを目指しています。

本製品の製造拠点

茨城県日立市日高町4丁目12番1号 日立電線機器株式会社

以上