2002年 旧 日立電線ニュースリリース

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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

電気火災事故を未然に防ぐ、異常発熱監視システム「CAN熱くん」を発売

 新コスモス電機株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:重盛徹志、以下「新コスモス電機」といいます。)と日立電線株式会社(本社:東京都千代田区、社長:原精二、以下日立電線」といいます。)は、平成14年4月1日より、ニオイカプセルを使用した異常発熱監視システム「CAN熱くん」を共同で発売いたします。

 従来から市販されている「ニオイ感知器」を利用した電気室等の異常熱監視システムは、電線・ケーブルの被覆材等の焦げるニオイ等を感知して警報を発令するものであるため、分電盤の広さなどの設置条件によっては、絶縁体がかなりのダメージを受けてからしか異常を感知できないという問題がありました。そこで今回、新コスモス電機が従来から製造販売していた「ニオイ感知器」と、新たに日立電線が財団法人関東電気保安協会殿と共同開発した「ニオイカプセル」を組み合わせ、従来より早く、かつ予め設定した温度段階での警報発令が可能なシステムを国内で初めて発売するものです。

 本システムは、電気室内に設置されたキャビネットや分電盤内部において、異常温度の発生が予想される端子台、ブスバー、トランス等の電気設備の側面などに、「ニオイカプセル」を付属の両面接着テープやアダプターを使用して設置します。「ニオイカプセル」は直径15mm×厚さ7mmのボタン状の金属容器で、内部にニオイ物質を封入してありますが、設定温度以上になると封止部のはんだが溶けてニオイ物質が拡散します。それを「ニオイ感知器」のセンサが感知して音による警報を発する仕組みになっています。

 はんだの融点は200℃弱が一般的ですが、今回、日立電線独自の配合により、より低い3種類の融点(80℃、100℃、120℃)のはんだの開発に成功したことで、予め設定した、より低い温度での感知器動作が可能になりました。

 また、ニオイ物質には色加工が施されているので、現場確認の際、どのカプセルが動作したかを一目で確認ができるようになっています。さらに、ニオイカプセルは配線および電源が不要であるため、従来の温度監視装置と比較して設置工事が容易で、設置費用も格段に低く抑えることができると同時に、「ニオイ感知器」には外部への接続端子がついており、感知した信号を取り出せるようになっているので、防災センタなどでの集中監視するシステムとしても構築できます。

 今後、両社は、それぞれの強みを生かして販路を広げ、初年度販売目標は、両社併せて1万セット(4億円)、3年後には10万セット(40億円)を目指します。

本システムの特徴

1. 本システムは、電気室内のキャビネットや分電盤のような密閉された空間での使用を原則とします。
2. カプセルは約5gと軽量なため、振動などで落ちる心配はありません。
3. 万が一脱落し電気設備に接触しても、カプセル表面は絶縁塗装されているため、電気事故の心配はありません。
4. 「ニオイカプセル」のはんだには、鉛は一切含まれていません。
5. 盤内の空間が約12立方メートル(2m×2m×3m)程度までは「ニオイ感知器」1個で感知可能。それ以上の広さの場合、「ニオイ感知器」を追加する必要があります。
6. 「ニオイ感知器」1個当り「ニオイカプセル」は10個が標準セットされています。ただし、それぞれ単独での販売もいたします。
7. 標準価格は「CAN熱くん」セット(感知器1個+カプセル10個)で4万円です。
単独販売の場合は感知器が3.5万円、カプセルは10個入り8000円です。
* 本システムは、特許出願中です。
* 「CAN熱くん」は、登録商標を申請中です。

以上

本製品を製造している工場

「ニオイ感知器」

大阪府大阪市淀川区三津屋中2丁目5番4号(〒532-0036)新コスモス電機(株) 本社工場

「ニオイカプセル」

茨城県日立市日高町5丁目1番1号(〒319-1414)日立電線(株) 日高工場

本件に関するお問い合わせ先

新コスモス電機

大阪府大阪市淀川区三津屋中2丁目5番4号(〒532-0036) 産機営業本部
TEL:(06)6308-2111

東京都港区浜松町2丁目6番2号(〒105-0013) 東京支社 産機第一営業部
TEL:(03)5403-2703

日立電線

東京都千代田区大手町1丁目6番1号(〒100-8166) 人事総務本部総務部広報グループ
TEL:(03)5252-3261