1999年 旧 日立電線ニュースリリース

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台湾地域のエレクトロニクスショーでパソコン用の新配線材を発表

 当社では来る10月8日から12日にわたって台湾・台北市で開催される、パソコンを中心とした、コンピュータ周辺機器展示会「TAITRONICS'99」に当社と当社海外拠点の共同ブースを出展し、いくつかの新製品についてもその場で発表いたします。

 今回、新たに発表する製品は、(1)ノートブックパソコン用極細同軸ケーブルとそのアッセンブリ、(2)SCSI(Small Computer System Interface)-3規格対応ツイストフラットケーブル、(3)ULTRA ATA規格(米国のハードディスクの規格)対応のTPO(Thermo plastic olefin)絶縁フラットケーブルです。
 (1)は、最近のノートブックパソコンの小形化、軽量化、高精細化に対応して開発した製品で、40AWG(=American Wave Gage 導体の太さを表す単位)の導体を採用し、外径で0.34mmというきわめて細い同軸ケーブルを20~40本並列に配置して、ハーネス化したものです。本製品は、従来製品のFPC(Flex-ible Print Circuit)と比較して、1)電気特性に優れている、2)設計の変更がしやすい、3)屈曲特性に優れている等々の利点があることから、ハイエンドモデルを中心に本製品へ切り替える動きが急増しており、需要拡大が見込まれております。
 また、(2)は、主としてサーバーの内部配線用に開発されたもので、SCSIの最新規格SCSI-3(40Mbps,80Mbps,160Mbps)に対応する電気性能を持っております。従来の塩化ビニル絶縁製品に加え、低ハロゲンでかつ電気特性にも優れたTPO絶縁製品の2品種を品揃えしております。また、対より部とフラット(コネクタ圧接)部の間隔を自由に組み合わせることができる複合スパン製品、対より部がばらけにくいように配慮したラミネート付ツイストフラットケーブル等、(2)の各種応用製品も併せて発表いたします。
 また、(3)は、米国にある当社子会社のHitachi Cable Manchester, Inc.が量産を開始したもので、電気特性に優れ、高速伝送に対応できるほか、安価であるという特長があります。

 コンピュータ本体や周辺機器用の配線材料としての電子機器用電線、端末加工付ケーブル、FFC(Flexible Flat Cable)、電源コード等の製品については、実際の需要が台湾地域、中国大陸、東南アジアに移りつつあることから、これまでも当社では、これらの製品を日本だけでなく、米国、中国(上海、深セン)、シンガポール、マレーシアの合計6ヶ所の海外拠点でも量産しており、海外生産比率は50%以上に達しております。
 特に台湾地域の市場は、「米国シリコンバレーとの密接な関係」に加え、「中国市場への展開面での距離的、言語的優位性」に支えられ、エレクトロニクス関連分野ではアジア諸国にあって一番の成長を遂げています。当社はこれに対応するため、今年1月には台北市に営業拠点を新設するなど、台湾地域の市場におけるエレクトロニクス事業の展開には特に力をいれておりましたが、今回の出展は、この流れを加速しようとするものです。

 「TAITORONICS'99」は東京エレクトロニクスショー(10月5日~9日)、韓国エレクトロニクスショー(10月7日~11日)、香港エレクトロニクスショー(10月12日~15日)と連携を取って開催されるもので、世界中の電子機器・情報機器業界関係者の注目を集めているものです。

TAITRONICS'99の概要と当社出展内容については、下記のインターネットURLで参照いただけます。

http://www.cetra.org.tw(出展代表社名 Hitachi Cable International, Ltd.)