1998年 旧 日立電線ニュースリリース

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エコグリーン(R)(環境配慮型)電線・ケーブルの即納体制整う

 このほど当社は、ハロゲン物質を一切使用しない環境に優しい、当社の「エコグリーン(R)電線・ケーブルシリーズ」(以下「エコグリーン(R)シリーズ」という。)に、新たに電子機器内配線用電線を追加し、国内外の各種安全規格を速やかに取得するとともに、来年4月から在庫販売を開始することといたしました。これにより、当社の「エコグリーン(R)シリーズ」の品揃えが強化充実されるとともに、これらの製品の即納サービス体制の整備が一層進むことになります。
 今般、新たに在庫化することとした電子機器内配線用電線は、最も需要の多いUL規格対応電線のうち、汎用サイズを中心とした、定格温度:105℃、定格電圧:300Vタイプ、600Vタイプの2シリーズです。その被覆材料には、ポリオレフィン系樹脂をベースに、難燃剤として特殊処理を施した金属水酸化物を組み合わせたものを用い、燃焼時のハロゲンガスやダイオキシンを発生させることなく、従来の塩化ビニル(PVC)並みの難燃効果を出せるように工夫されています。

 当社では、同業他社に先駆けて、自動車用・鉄道車両用電線の他、建設用耐火ケーブル、LANケーブルを「エコグリーン(R)シリーズ」として在庫販売化し、お客様からの即納のご要求に対応してまいりましたが、最近の社会的な環境意識の高まりを踏まえ、電子機器用電線分野にまで、この範囲を拡大強化したものです。
 また、建設省から提唱されているグリーン庁舎用電線についても、既にその開発を終えており、需要動向に応じて、同電線の在庫化も検討していく考えです。

 なお、今回の電子機器内配線用電線ばかりでなく、「エコグリーン(R)シリーズ」の製品価格は、それらに使用される被覆材が特殊なものであることもあり、従来のハロゲン物質を使用した一般の電線・ケーブルと比較して2割程度高くならざるを得ませんが、在庫化することで量産効果が発揮できるため、価格上昇率をある程度抑えることができます。当社としては、こうした面からも、環境に優しい「エコグリーン(R)シリーズ」の品種の一層の拡大に努めるとともに、在庫化その他のコストダウン施策を積極的に推進し、その普及に弾みをつけていきたいと考えております。

* 「エコグリーン(R)」は、当社の登録商標です。