1994年 旧 日立電線ニュースリリース

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台所排水の浄化に役立つ「浅底銅バスケット」の販売を開始

 このほど当社は、キッチンの流し台用ストレーナー(ゴミ収納器)として、新たに深さ50mmの「浅底銅バスケット」を製品化し、販売を開始しました。これは、昭和63年に当社が他社に先駆けて製品化した「銅バスケット」に、環境保護及び実用性の面から、種々の改良を加えたものです。

 河川の水質汚濁の原因は、家庭排水が大きなウェートを占めていると言われています。中でも、台所排水は、かねてから対策の必要性が叫ばれていますが、この浄化対策として流し台用ストレーナーの役割に注目されていた大阪市立大学生活科学部の北浦かほる助教授らのグループの実験によると、浄化機能という点では、浅底の方が優れており、深さ30程度のストレーナーが望ましいという結果が得られています。
 上記の北浦先生の実験結果及びモニターの主婦の方々へのアンケートを踏まえて、今般当社では、「浅底銅バスケット」を製品化しました。今回の「浅底銅バスケット」は、銅イオンの殺菌作用により雑菌のかたまりである"ぬめり"が付きにくい(実用新案申請中)、孔径が1mmなので細かいゴミの流出を防止できるという、従来の「銅バスケット」の特徴に加え、次のような優れた特徴を有しています。
 (1)ストレーナー本体の深さを、使い勝手も考慮して50mmと、従来品の40%程度の浅底にしました。これにより、ストレーナーに溜まるゴミの総量を減らすとともに、孔の総面積も深底のものに比べて大きく減少するの、ゴミの流出量を大幅に抑制することができます。
 (2)深絞り一体成型方式の採用により、ストレーナーの底部を丈夫で、ゴミの取りやすい丸底形状としました(実用新案申請中)。
 (3)どんな流し台(公団用を除く。)にも取付けを可能にする銅製リング(140Φ、145Φの2種類)及びぬめりが付きやすい菊割れゴムの代替品としての銅製カバーを標準装備しています(実用新案申請中)。

 これまでも「銅バスケット」は、地方自治体で広く採用されており、また、各種の通信販売でも好評をいただいております。当社では、今後、「浅底銅バスケット」の環境保護面の優れた性能を広くPRし、その普及に注力していく所存です。なお、「浅底銅バスケット」の希望小売価格は、1個3,800、また、これの姉妹品として販売を開始しました深絞り一体成型の「銅三角コーナー」の希望小売価格は、1個4,000円です。

以上