このほど当社は、「導体を熟成させる」という全く新しいコンセプトを取り入れたオーディオ・ビジュアル(AV)ケーブル"Melltone(メルトーン)シリーズ"を開発し、10月1日から販売を開始する予定です。

　Melltoneシリーズは、無酸素銅(OFC)クラス1を線形結晶化させた、当社独自のLC(Linear Crystal)導体に、特殊な熱処理を加えることにより、導体内部に残る歪みを緩和し、画期的な低価格帯で、従来の最高級ケーブルに匹敵する、クリアでハイクオリティーなサウンドを実現したものです。

　高級AVケーブル市場は、ここ数年、純度6N(99.9999%)等の超高純度OFC導体の採用が進み、最近では7N、8Nクラスも製品化され、あたかもOFC純度の数値競争の感を呈しており、これとともにケーブル価格も上昇する傾向にあります。これに対して、Melltoneシリーズは、従来の4N(99.99%)程度の価格帯で、6N以上の超高純度OFC導体にも匹敵する音質を目標に開発したもので、長年使い込まれた楽器が深みのある音色を響かせるのと同様の、独特の音質効果をもつ、コストパフォーマンスの非常に高い製品です。

　当社では、今回あらたに見いだした、特殊な熱処理を加えることによって得られる、深みのある音質を再生できる効果を、「Melltone(メルトーン)効果」と名付け、この導体を使用したAVケーブルを"Melltoneシリーズ"として発売することにしたものです。

　今回"Melltoneシリーズ"として発売するのは、スピーカーケーブル2種(MTSX-212:導体サイズ1.25mm2、定価\1,000/m;MTSX-225:導体サイズ2.5mm2、定価\2,000/m)とオーディオ中継ケーブル1種(MTAX-205:導体サイズ0.5mm2、定価\9,800/L=1.0×2本セット)で、仕様等の詳細は、別紙のとおりです。なお、スピーカーケーブルでは、弾性記憶材料による導体防振処理を施すとともに、扱いやすい可とうPVCキャブタイヤ2ヶ撚構造を採用、また、オーディオ中継ケーブルのピン端子には、クラス1のOFC材を用いるなど、旧シリーズで実績のある、構造面での音質効果にも配慮しています。 また、当社では、"Melltoneシリーズ"として、映像デジタル中継ケーブル、バランス接続ケーブル等の販売も順次開始していく予定です。

　これらのケーブルはいずれも、今回開発したメルトーン導体を採用するとともに、デザイン面でも明るいピンク色を基調としたケーブル外観に一新するなど、当社AVケーブルの新シリーズにふさわしいものになっています。