2011年 旧 日立電線ニュースリリース

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髙橋秀明 代表執行役執行役社長就任挨拶
―日立電線グループの復活と真のグローバル化に全力で取り組む―

 先般の東北地方太平洋沖地震は、東日本の広範囲にわたる社会インフラに甚大な被害をもたらしました。当社グループにおいても東北地方のグループ拠点をはじめ、茨城県全域の各工場・支店が被害を受けております。こうした時期に、社長の大役を仰せつかり、その責任の重大さに改めて身の引き締まる思いがいたします。
 当社グループは、2010年度にスタートした中期経営計画「プラン“BRIDGE”」の下で、今後の成長が期待されるインフラ事業に注力してまいりました。未曾有の大災害により当社グループを取り巻く環境は極めて厳しいものとなっておりますが、社会インフラを支える企業としてその責任を果たし、中期経営計画に掲げる「高収益企業として復活を果たし、真のグローバル企業への変革を遂げる」という基本方針の完遂に向けて全力を傾注してまいります。そのために、収益へのこだわり、構造改革の断行、事業の選択と集中をもって、経営体質の強化を図るとともに、以下のテーマに取り組んでまいります。

 第1に、全社員が「一人称」の意識を持って顧客や市場のニーズにあった製品・サービスを提供します。日本市場を含めたグローバル市場において競争を勝ち抜いていくためには、営業、研究開発、設計、資材購買、製造、品質保証といったバリューチェーンに関わる全ての場面において、社員の主体的な取り組みが欠かせません。全社員が「一人称」の意識を持って、マーケットや競合の動向を的確に把握し、顧客や市場の需要にマッチした製品・サービスの提供に努めてまいります。
 第2に、グローバル競争に勝ち残るべくスピード感ある変革を進めます。近年、グローバル競争が加速するなかで、先進国においては生産工程の新興国へのシフトと、高付加価値製品の投入や生産性向上による収益性強化が並行して進んでおります。このような変動著しい環境下で勝ち残る商機・勝機を得るために、スピード感をもって変革を進め、市場のニーズや技術動向を先取りした戦略を立案・実行してまいります。
 第3に、「基本と正道」の遵守です。いついかなる場合でも、社会の一員として「基本と正道」を疎かにすることはできません。法令順守、環境保全、安全確保、人権尊重、情報セキュリティ管理等といったCSR(企業の社会的責任)への取り組みは一層強化してまいります。

 これらのテーマのもと、当社グループの復活と真のグローバル化に向けて全力で取り組む覚悟でありますので、今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。

以上