2011年 旧 日立電線ニュースリリース

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中国において産業用電線の製造拠点を設置

 このたび日立電線株式会社は、中国のグループ会社である日立電線蘇州有限公司(以下、「日立電線蘇州」といいます。)において、新たに建屋を建設するとともに、産業用電線の製造設備を導入し、鉄道車両用電線と耐熱電線の製造を開始することといたしましたので、お知らせいたします。
 当社グループでは、中期経営計画において、海外事業の強化を目的に複数の有力製品を製造する「製造コア拠点」の設置を進めておりますが、日立電線蘇州はその最初の1社ということになります。
なお、本件の投資額は約10億円、新建屋の床面積は約1万1千m2、設備の稼働開始時期は2011年中をめざしております。また、稼働3年後である2014年度において、日立電線蘇州の産業用電線の売上高は年間25億円をめざしております。

当社グループは、2010年4月に発表した中期経営計画「プラン"BRIDGE"」(対象期間:2010年度-2012年度)において、利益体質を構築するために「海外事業の抜本的強化」を重要課題として掲げております。このための施策として、海外における製造体制の強化・効率向上を目的に、複数の有力製品を製造する「製造コア拠点」の創設を計画し、その設置方法、地域、品目等について検討を進めてまいりました。

 産業用電線は、鉄道や工場・港湾設備、各種産業機械等で使用されますが、著しい経済発展が続く中国では、旺盛な建設需要や大規模な高速鉄道網の整備計画等を背景に、産業用電線の需要も拡大しています。また、性能面でも、耐熱性や可とう性等の特性に優れたより高付加価値な産業用電線が伸長すると予想されます。
 一方、当社の産業用電線には、日本国内でトップのシェア*1 を誇る鉄道車両用電線や、可とう性に優れた難燃性ポリフレックス電線「MLFC*2 」等の特長製品があり、その技術力が高く評価されています。しかし、これまで海外での製造は行なっておらず、今後事業を拡大していくためには、海外事業の強化が喫緊の課題となっていました。
他方、日立電線蘇州は、中国における電子機器用電線の中核拠点として事業を行ってきたため、電線製造のノウハウ、技術、人材があり、同社にとって新事業である産業用電線についても設備を迅速に立上げ、稼働することができると見込んでおります。

 以上のような状況を踏まえ、今回、日立電線蘇州において、新たに投資を実施し、鉄道車両用電線と耐熱電線の製造を開始することとしたものです。
当社グループでは、今回の設備投資を契機として、中国現地のお客様への販路の拡大を進め、成長著しい中国市場での需要獲得を図ります。また、日立電線蘇州では、鉄道車両用電線及び耐熱電線製造の早期立上げはもちろんのこと、市場動向をみながらさらなる生産品目の拡大を検討し、製造コア拠点として事業拡大をめざしてまいります。

 今後とも当社グループでは、マーケティングに基づき、さらなる製造コア拠点の設置も含めて最適地での生産・販売体制を構築することで、海外事業の強化を図ってまいります。

以上

*1 各種調査資料を元に、当社推定
*2 MLFC は、日立電線(株)の登録商標です。

日立電線蘇州有限公司の概要

所在地 中国 江蘇省 蘇州
代表者 董事長 坂本 康彦
従業員数 3,278人(2010年6月末現在)
資本金 4,210万米ドル(2010年12月末現在)
主な生産品目 電子機器用電線、加工付電線及び配線部品の製造・販売

日立電線蘇州有限公司

  • 日立電線蘇州有限公司

産業用電線・ケーブル

鉄道車両用電線・ケーブル 難燃性ポリフレックス電線「MLFC」