2010年 旧 日立電線ニュースリリース
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日立電線 土浦工場が「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定
このたび、日立電線株式会社 土浦工場の生物多様性保全への取組みが、財団法人都市緑化基金が主催する「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」(後援:国土交通省、日本経済団体連合会、日本経済新聞社)に認定されました。
「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」とは、企業が取り組む身近なみどりの保全・創出・活用の優良な事例を"SEGES*1 生物多様性特別認定" 100選として公表し、地球環境を視野に入れた(Think Globally)、足元から取り組む生物多様性保全活動(Act Locally)を推進することを目的としています。今回は、5月22日の第1次選定で発表された50選に引き続き、第2次選定として優良事例34選が認定され、本日発表されました。
<日立電線 土浦工場の生物多様性保全への取組み概要>
日立電線土浦工場は、茨城県土浦市の北部、木田余台(きだまりだい)という台地上にあり、北西に紫峰「筑波山」を臨み、南東には「霞が浦」を見渡すことができます。工場西側は、旧水戸街道松並木の保全地区であり、また工場周辺には、沼や水田、蓮田が広がる、自然環境に恵まれた場所に立地しています。
当工場は、1962年の工場建設着手以来、一貫して「自然の緑を生かした工場づくり」を心掛けてきました。工場規模の拡大を重ねた今日でも、工場敷地(45万m2)に占める緑地が33%(14万8千m2)もあり、当工場の緑地は周辺地域にとっても貴重な自然財産と考え、その保全・整備に積極的に取り組んでいます。主に郷土種を選定し植樹するとともに、自然林などを活用して可能な限り自然環境を残しており、現在、工場敷地内には高木・低木を合わせて15,000本もの木々があり、ハクセキレイやキジなどの野鳥が生息しています。
また、地域の自然保護活動に資するよう、2006年に老朽化した体育館やプールを解体した跡地に、ビオトープ*2 を併設する「木田余の杜(きだまりのもり)」を創設し、周辺地域との生態系の調和を図っています。現在、ビオトープには、ビオトープを代表する昆虫であるトンボとしては「キイトンボ」「シオカラトンボ」「ショウジョウトンボ」を始めとする8種が生息していることを確認している他、多くの動植物が生息しています。
さらに、「NPO法人アサザ基金」が霞ヶ浦の水生植物「アサザ」の絶滅を救うために1995年から始めた「アサザプロジェクト」に、当工場は1999年から「アサザの里親」として参加。毎年、従業員がアサザの苗を工場内で育て、霞ヶ浦での植え付けボランティアに参加しています。
日立電線グループでは、製品・サービスによる環境保全への貢献や生産活動に伴う環境負荷低減など、持続可能な社会の実現をめざした取組みを推進しています。2009年12月には「環境との調和」を基本理念に掲げる企業として、「日本経団連生物多様性宣言」に賛同し、「日本経団連生物多様性宣言推進パートナーズ」に参加しています。
今回、「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定された土浦工場の他にも、国内外を問わず、各事業所やグループ会社が、それぞれの地域活動に積極的に参加し、地域の自然と多様性を守る活動を展開しています。これからもグループを挙げて、生物多様性保全への取組みの充実を図ってまいります。
以上
*1 | SEGES(シージェス):Social and Environmental Green Evaluation System(社会・環境貢献緑地評価システム)の略。環境を保全し、潤いと安らぎのある美しいまちづくりに貢献する優れた緑を評価認定するもの。 |
*2 | ビオトープ:「bio(生物)+tope(場所)」を示す造語。動植物が恒常的に生活できるように造成された生息空間のこと。 |
土浦工場 緑地写真