2009年 旧 日立電線ニュースリリース

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「先端医療用極細銅合金線の発明」が
平成21年度全国発明表彰「文部科学大臣発明賞」と「発明実施功労賞」を受賞

 日立電線株式会社はこのたび、「先端医療用極細銅合金線の発明」が社団法人発明協会主催の平成21年度全国発明表彰において、「文部科学大臣発明賞」と「発明実施功労賞」を受賞しましたので、お知らせします。表彰式は、7月29日(水)にホテルオークラで開催される予定です。

 全国発明表彰は、大正8年の第1回帝国発明表彰開催にはじまり、文部科学省、経済産業省、特許庁、社団法人日本経済団体連合会、日本商工会議所、日本弁理士会、株式会社朝日新聞社の後援により優れた発明を完成した人、実施化に尽力した人、発明の指導・奨励・育成に貢献した人を顕彰することにより発明の奨励・育成を図り、我が国科学技術の向上と産業の振興に寄与することを目的としているものです。

 このたび文部科学大臣発明賞と発明実施功労賞を受賞した「先端医療用極細銅合金線の発明」は、最先端の超音波診断用プローブケーブル等に欠かせない極細サイズ化が可能な銅合金線を実現したものです。具体的には銅と錫、インジウムの比率の最適化を図ることにより、繰り返し曲げても断線しない屈曲性と、多量の情報を伝達するために高い電気特性を兼ね備えた極細(直径16マイクロメートル)の銅合金線を実用化いたしました。この銅合金線は、当社より通称「NN合金線」*1 として提供しているもので、医療分野に留まらず、情報通信機器分野や機械加工分野など幅広い分野へも応用され、技術の発展に大きく貢献した点が高く評価され今回の受賞となりました。

 当社では今後も、さらなるエレクトロニクス産業の発展に向けて積極的に研究・開発に取り組んでまいります。

受賞者

「文部科学大臣発明賞」 技術本部技術研究所 主管研究長 青山正義ほか3名
「発明実施功労賞」 執行役社長 今井光雄

全国発明表彰(社団法人発明協会ホームページ)

以上

*1 NN合金線は、日立電線株式会社により商標登録出願中です。