1999年 旧 日立電線ニュースリリース

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オウトクンプ・カッパー・プロダクツ社と日立電線が伸銅品事業で提携
- タイ国に合弁会社を設立 -

 フィンランドの伸銅品メーカーであるオウトクンプ・カッパー・プロダクツ社(Outokumpu Copper Products Oy*  本社:フィンランド共和国 エスポー市、社長:セッポー・クルーラ/以下オウトクンプという。)と日立電線株式会社(本社:東京都千代田区、社長:原 精二)は、タイ国においてエアコン・冷蔵庫及び熱交換器用の銅管を製造販売するための合弁会社「オウトクンプ・ヒタチ・カッパー・チューブ社(Outokumpu Hitachi Copper Tube (Thailand) Ltd.)を、本年11月を目処に設立することで本日合意し、合弁会社設立契約を締結いたしました。

 今回設立される合弁会社は、今後、市場の成長が期待されるタイ国内および東南アジア各国をターゲットに伸銅品事業を展開するもので、ヨーロッパと日本の伸銅品製造メーカーでは初めてのジョイントベンチャーとなります。同社の設備、土地、建物については、日立電線の関連会社であるバンコク・メタル・インダストリー社(Bangkok Metal Industry Co.,Ltd.)から譲り受け、また、従業員についてもこれを引き継ぎ、製造・販売活動を展開することになり、年間の伸銅品販売量は、3年後には11,000トン程度を計画しています。
 製造面では、銅の素管製造工程には、オウトクンプが開発した最新のCast & Roll方式(連続鋳造圧延方式)を使用することとし、また、内面溝付管の製造工程には日立電線が開発した豊富な技術・ノウハウを使用するなど、オウトクンプ・日立電線がそれぞれ持つ特長技術を活用し、より効率的な生産を行うことができるようになります。さらに、営業面でも両社の広範な既存顧客のネットワークを利用できるなど、タイ国を中心とした東南アジア市場における優位性を早期に確立することが期待できます。

 両社は、伸銅品事業におけるお互いの強み・特長を提供し合うことで、ユーザーニーズをこれまで以上に的確に把握し、それに相応しい製品を提供することによって、世界トップレベルの伸銅品事業を推進していく所存です。

*Oy=「Co.,Ltd.」の意味。
 

新会社概要

1.会社名 オウトクンプ・ヒタチ・カッパー・チューブ社
(Outokumpu Hitachi Copper Tube (Thailand) Ltd.)
2.所在地 タイ国チャチェンサオ(Chachoengsao)市
3.資本金 約5億タイバーツ
(約15億円 出資比率:オウトクンプ64%、日立電線36%)
運転資金を含めた当初所要資金は約35億円
4.設立時期 1999年11月
5.代表者 マウリ・ランタネン(オウトクンプ)
6.従業員数 190名
7.主な事業内容 銅管の製造販売

オウトクンプ 概要

1.会社名 オウトクンプ・カッパー・プロダクツ社
(Outokumpu Copper Products Oy)
持株会社であるオウトクンプ社(Outokumpu Oyj)の伸銅事業部門子会社 
2.代表者 社長 セッポー・クルーラ
3.本社所在地 フィンランド共和国エスポー(Espoo)市
4.売上高(連結) 74億フィンランドマルク (1,591億円 1998年度)
5.従業員数(連結) 5,412名(1998年12月31日現在)

日立電線 概要

1.会社名 日立電線株式会社
2.代表者 取締役社長 原 精二
3.本社所在地 東京都千代田区丸の内2-1-2
(11月22日より東京都千代田区大手町1-6-1)
4.売上高(連結) 509億円(1998年度/伸銅品部門)
3,822億円(1998年度)
5.従業員数(連結) 13,318名(1999年3月31日現在)

以上