1997年 旧 日立電線ニュースリリース
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電線業界初のRDFリサイクルプラントの建設に着手
〜豊浦工場で日立地区5工場の廃棄物を固形燃料化〜
このたび当社では、わが国の電線業界で初めて、工場の生産活動から発生する廃棄物を原料に使用してRDFを生産するリサイクルプラントの建設に着手しました。
RDF(Refuse Derived Fuelの略)とは、紙くずや廃プラスチック等の可燃性廃棄物を圧縮・固形化して作られる「ゴミ固形化燃料」のことです。今回の当社が生産するRDFは、紙くず3:木くず2:廃プラスチック5の割合で配合され、その発熱量は石炭と同レベルの約21,000〜25,000kJ(キロジュール)(約5,000〜6,000kcal/kg)に設定されることになります。
当社は、現在、茨城県日立市、土浦市及び青森県三沢市に計7工場を有していますが、今回のRDFリサイクルプラントは、豊浦工場(茨城県日立市)に建設され、同工場のほか電線工場、日高工場、高砂工場及びみなと工場(いずれも茨城県日立市)から発生する可燃性廃棄物を集約してRDFを生産する予定です。その生産能力は、4.8t/日(月間約105t)で9月には完成し、RDFを熱源として利用可能なユーザーに提供する考えです。RDFリサイクルプラントの導入により、廃棄物を、運搬・保管が容易な固形化燃料に再利用することができるとともに、廃棄物の外部委託量が大幅に削減できる等の大きな効果が期待されています。
当社では、地球規模の環境保護活動への取り組みが重要であるという認識のもと全社環境委員会を組織し、1993年3月に日立電線環境保護行動指針および環境保護活動計画(ボランタリープラン)を策定して事業活動全般にわたりこれらを実行に移すとともに、環境に関する国際規格ISO14001を取得すべく活動しております(平成9年2月に豊浦工場が認証取得)。当社のボランタリープランでは、「地球温暖化の防止」及び「オゾン層破壊物質の全廃」とともに「リサイクルの推進」をテーマに掲げ、その中で、廃棄物の外部委託量を2000年までに1991年の50%に削減するという目標を定めて、全社的に活動を展開しています。これまでの5年間にも、生産技術力の向上等による廃棄物発生量の削減及び分別投棄の徹底によるリサイクル化等を推進してきており、既にボランタリープラン目標値の5割を達成しています。今回のRDFリサイクルプラントの建設は、残る5割の削減に向けた施策の一環であり、今後もリサイクル化の取り組みを推進して、更に環境にやさしい事業運営に邁進していく所存です。