1997年 旧 日立電線ニュースリリース
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銅条生産設備の更新等に着手
今般当社は、伸銅品の生産拠点である土浦工場(茨城県土浦市木田余3550番地 工場長:安倍 宏)において、銅条の生産設備の更新に着手しました。これは、最近の銅条の需要分野の大きな変化に対応し、今後の成長が期待されるエレクトロニクス関連分野の銅条を一層強化することを目的とするものです。
当社の取り扱う伸銅品は、銅管、銅条、電気用伸銅品等に大別できますが、銅条については、自動車ラジエーターのアルミ化の急速な進展に伴い、この分野での銅条の需要がここ1〜2年でほぼ無くなることが予想されています。その一方で、半導体用リードフレーム材として使用される銅条やリチウムイオン電池用などの圧延銅箔、さらには海外市場における光海底ケーブル用銅条等といったエレクトロニクス関連分野は、ここにきて急速に需要が伸びてきており、中長期的にみても、大きな成長が見込まれています。また、エレクトロニクス関連分野における銅条の要求仕様は、高性能・高強度化の傾向が強まってきており、伸銅品メーカーにとっては、それへの対応如何が今後の事業競争力を左右するといっても過言ではないほどに、重要になってきておりました。こうした状況を踏まえ、当社では次のような銅条工程の合理化、コイルの大型化を主眼とする生産設備の更新等を実施することを決定し、これに着手したものです。
今回の設備投資の概要
(1) | 設備投資の概要 熱間圧延機、加熱炉、焼鈍設備の更新 鋳造設備の改造 洗浄・スリッターラインの増設ならびに合理化 建家、クリーンルーム及び付属設備の新設 |
(2) | 投 資 額 約70億円 |
(3) | 新設建家 約6,000m2増築 |
(4) | 完成時期 平成10年6月(予定) |
(5) | 完成後の銅条生産能力 3,500トン/月(予定) |