一昨年6月に当社が中国・上海市に設立した「上海日立電線有限公司」は、このほどエナメル線、機器内部配線用フレキシブルフラットケーブル(FFC)及び交換機用パワーバスの本格的生産を開始しました。当面の各製品の月間生産能力は、エナメル線が約300トン、FFCが約200万枚、パワーバスが約1,500本です。　これにより、当社の中国における事業展開がいよいよ本格化するとともに、現地における日系電機メーカー等からの、これらの製品に対する旺盛な需要に対応できる体制が整うことになります。

　また、同社は中国に進出している日系エアコンメーカーからの要請に応えるため、高性能伝熱管(サーモフィンチューブ)を中心とした、銅管の製造および営業の認可を取得しました。当面は、当社から原管の供給を受け、同社で加工を行う予定で、本年末より月間能力250トンで生産を開始すべく、現在、鋭意準備を進めているところです。

　当社では、今後の発展が大いに期待される中国市場において、同社を重要な生産拠点として位置付け、これからもその強化・充実を図っていく所存です。

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上海日立電線有限公司の概要

所在地	中華人民共和国上海市松江工業区美能達路318
敷地面積	約100,000m2
建屋面積	約15,000m2 (うち高性能伝熱管用としての増設分は、約5,000m2)
登録資本金	27,500,000米ドル
総投資認可額	63,500,000米ドル
代表者	菫事長兼総経理　伊達　孝
従業員数	154人(1996年2月現在)