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チルドタワーとは
チルドタワーのメカニズム・機能
チルドタワーの基本的原理
チルドタワーは、循環水冷却用の密閉式冷却塔、圧縮機、水冷却器、冷媒用蒸発式凝縮器、制御などから構成され、負荷側からの戻り冷水は循環水冷却用の密閉式冷却塔で冷却され、設定温度に対して冷え足りない場合は蒸発凝縮式チラーを稼働させ、追加冷却することにより年中安定した設定温度の冷水を供給します。
チルドタワーの基本的原理
チルドタワーの構造
チルドタワーは上部に密閉式冷却コイル、下部に複数台の蒸発凝縮式チラーを配置しています。 負荷からの戻り冷水は、冷水入口よりチルドタワーに流入し、上部密閉蒸発式冷却コイル部で送風機(インバータ制御)により取り込まれた外気と散水槽から散布された水の蒸発潜熱により最大限冷却されます(一次冷却)。一次冷却された冷水はチルドタワー下部にある複数台内蔵された蒸発凝縮式チラー(各7.5kW(10HP))部へ送られ、水冷却器で低温冷媒との熱交換により設定温度まで冷却され(二次冷却)、冷水出口から流出します。
チルドタワーの冷水供給に対する基本的な機能(空冷チルドタワーを使用して説明)
低~中温期(冬期~中間期)の運転
外気温が低い期間には、負荷側からの戻り冷水は密閉型空冷式冷却塔部(ラジエータ部)へ送られ、送風機(インバータ制御)により吸い込まれた外気(冷気)を利用して、設定温度まで冷却されます。この期間は送風ファン回転数のインバータ制御により、冷水出口温度を制御します。
中~高温期(中間期~夏期)の運転
外気温が高く、負荷側からの戻り冷水が上部ラジエータ部による冷却だけでは冷え足りない場合は、複数台内蔵された空冷チラーを付加的に順次稼動し、設定温度まで冷却します。この期間は複数台の圧縮機の台数制御により冷水出口温度を制御します。
高温ピーク期の運転(バイパス運転)
外気温がチルドタワー冷水入口温度より高くなった場合、上部ラジエータ部に通水すると吸熱し、熱損失を生じます。この場合は、自動的に空冷チラー部へ直接通水(バイパス運転)することでラジエータによる熱損失を防ぎ、効率良く設定温度の冷水を製造・供給します。
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